OSインストール/CDドライブ・FDDなしで再セットアップ!!

前回:OSインストール(失敗編) - 眼鏡塚


スピンドル・ノートPC 三菱 apricot AL B2 を再セットアップする。
DtoDなし。リカバリCDなし。外付けCDドライブ、FDDなし。

手順
1.apricotでWin98 DOSをHDDから起動できるようにする
2.HDDにWin XPのCDから必要なデータをコピーする
3.DOS上で【winnt.exe】を実行する
問題点
通常、別の作業用マシンをWin98の起動FDから立ち上げ、そこで対象HDDのセッティングをする。
しかし、今回は別マシンにFDDがない
さらに、Win98SEのCDが行方不明になってたw
 
以下、apricotのHDDを「ターゲットHDD」、作業用の別マシンを「母艦PC」と表記。
apricotはIDE(ATAPI)なので、近年のNetBook等の場合はSATAに読み替えればOK。
母艦PC : Win XP Home、 マザー:GA-MA78GM-S2H、 HDD、光学ドライブSATA

1.apricotからHDDを取外す
Atten!! 必ずバッテリーを外してから作業!

底裏のビスを外し、パームレストを取外す。
タッチパッドのケーブルが本体に繋がっているので、不用意に持ち上げない。
機種によってはキーボードも外す必要があるので、パームレストだけで済んでラッキー。

ターゲットHDDを取外したところ。
IDEコネクタがとても硬い。外すのに結構ホネ。
ついでに、エアダスターでホコリを吹いておく。

ここからが本番。
2.ターゲットHDDをDOS起動ディスクにする
必要なもの
Windows XPのインストールCD
IDE=USB変換コネクタ (安い物でOK)
USB Disk Storage Format Tool
Win98のシステムファイル
 
1.ターゲットHDDを母艦PCにUSBで接続する。
 IDE接続は不可、必ずUSB接続
 他のUSBストレージは外しておく。

2.Win98のシステムファイルをダウンロード、解凍。
 全角、カナを含まないフォルダに解凍。この場合はC:\tmp

3.USB Disk Storage Format Toolをインストール、起動

[1] ターゲットHDDを指定
[2] FAT32を指定 (XPセットアップ時にNTFSに変更できるので問題無)
[3] 空欄でもOK
[4] Create DOS starup disk をチェック
[5] Win98のシステムファイルを解凍したフォルダ
[6] Startを押すとフォーマットしてもかまわないか?と(英語で)訊いてくるので[はい]。
 
3.ターゲットHDDに必要なデータをコピーする
1.Windows XPインストールCDの『i386』フォルダ
2.手持ちのXPがSP2だったので、Windows XP Service Pack 3
3.apricotのXP用ドライバ (解凍しておく)
※ Win98のCDがあればMS-DOS起動ディスク - Windows 98を参考に日本語対応しておくのが吉。特に Smartdrv.exe は半必須。
2、3は「apricot」というフォルダにコピーした。
ツールの類は・・・まあ後でいいか。
 
さて、ターゲットHDDをapricotに戻して…
起動♪っと
 

DOS キター! やっとだよ、やっとだよぉ・・・
さあ準備は万端(?)

4.Windows XP セットアップ
DOSコマンドで先程コピーしたi386フォルダに移動し winnt.exe を実行
> cd i386
> winnt

14:20
DOSが外国製のため文字化けしてるが、キー入力の要求は解るのでOK♪
HDDのチェックの後、長い長いデータのコピーが始まる。
 

16:30 やっと半分
 

19:50 あとちょっとw
 

20:05  終わった!! 
画面左下に Enter とかでてるので、ポチっと再起動。
 

見慣れた Windows XP のセットアップ画面。
後はいつもどおり。途中、NTFSにするのを忘れずに。

5.ドライバ等のインストール
1.Windows XP Service Pack 3
2.apricot XP用ドライバ群
3.Windows UpdateDirectX
 
 
 
あんず<apricot> 爆誕!!

とりあえずセットアップ完了。
その他の設定、通信環境、アプリ等は後日。
 
※注意点として、winnt は直接インストールを開始するわけではなく、まず「Windows セットアップ」ブート用一時ファイルをパーティションにコピーして、「Windows セットアップ」ブート可能にするプログラムということ。これらのファイルがCドライブにあるとCドライブのフォーマットができない。よって、winnt なら事前にフォーマット(DOSなのでNTFSではなくFAT32で)など事前処理が必要となる。
※セットアップ中は一時的にマルチブートになり、完了後一時ファイルは削除される。しかし、今回は完了後にも起動時にOS選択が表示され続けた。見てみると、一時ファイルは削除されているものの boot.ini の記述がそのままだった。 boot.ini の修正で対処できたのだが何だったんだろ?
 

自分のスキルではこのあたりが精一杯w
結論 : 母艦PCのFDDWindows98のCDを用意した方が確実w 多機種での応用も利きそうだし、作業時間も短縮、それに日本語だ。
ただ、ターゲットHDDの接続がUSBのみで完了したのは結構良いンでないか? 母艦PCがデスクトップの場合IDEの2.5inケーブルが必要になるし。また、母艦PCが近年ノートPCの場合、まずSATAだろうからIDEの接続は難しくなる。
そう考えると今回の作業は実の有るものだったかなと思ったり。まだ数年はATAPIとSATAが混在するだろうから、と。
 
評価したいのがドライバ等をユーザに公開している三菱の姿勢OHPはとても丁寧作りだった。 全てのメーカーがユーザにドライバ等を公開しているわけではない。それぞれ事情があるのだろうが、是非ともユーザに公開してほしいと思った。何があっても『自己責任』で構わないからw
とは言え、まぁ公開は難しいのだろうと思ったり。例えば富士通は製造よりもサポートの方が事業規模が大きいし(PCに限らないが)、ろくでもないユーザも多いみたいだしなぁ・・・。
 
今回の作業で参考にさせていただいたサイト
CDドライブなしで Windows XP をクリーン【再】インストールしてみた version.2 - Palm84 某所の日記
<ノートPC改造・ジャンクノート再生・秋葉原ジャンク情報>yoko's Homepage PC SIDE