ゲームのゴア表現規制について徒然 1

ホラー映画好きのくせに、デッドライジング2:CASE0のゴア表現を少々悪趣味かな?と感じてしまった。なんとなく釈然としない……。


ホラー映画に代表されるスプラッターな表現の楽しみ方の一つに、「そのやり過ぎ感を笑い飛ばす」ってのがある。ピーター・ジャクソン監督の出世作「デッドブレイン(1992)」は、まさににそんな血みどろなのに笑うしかない映画だった。もちろん、「やり過ぎ感を笑い飛ばす」に転じるラインは人それぞれ。また、暴力的、グロ的な面をストレート受け止め、バイオレンスを楽しむのも有りだ。
特別に臓物メチョメチョが好物と言う訳ではない。そのテのものを見たければ、医学系の解剖研修にでも参加すればいい。いや、そもそも映画表現と本物は別物だ。「リアル」と「リアリティ」は違うものなンだ。


おそらく、自分の嗜好の線引きは
「欠損-死体」/「死体損壊」にある、と思う。
OK:頭が吹っ飛ぶ、四肢をもぐ -> 死ぬ、苦しみもがく、機能停止
苦手:死体、機能停止した体を、四肢をもぐ、中身をバラす etc...


このへんの感覚はCERO基準に重なるところがあるように感じる。
CEROの倫理規定には「身体の分離、欠損描写」があるが、「欠損-死体」には以外と寛容だったりする。
メタルスラッグのドット絵は言うに及ばず、NINJA GAIDEN 2 の滅却システムのバラバラっぷりは爽快!だ。
対して、「死体の損壊」にはけっこう厳しい
国外で人気のDEAD SPACEの日本発売が断念されて久しい。宇宙船乗務員の死体の四肢の破壊が攻略の鍵となる為、対応のしようがないとか。(Wii版はレールシューティグにしてその辺を上手く回避したとのことだが)


前作デッドライジング(無印)は、前述の「そのやり過ぎ感を笑い飛ばす」をフィーチャーした、まさにゾンビ映画ゲーム』だった。
一部で酷評された日本版のゴア表現規制だが、むしろCAPCOMの積極的自主規制だったのだように思う。初のレーティグZ指定、ユーザーや世間の反応を探りながらの事だったのだろう。CERO基準は、世間やお上から叩かれない為に業界が作った自主規制基準なわけだから。
むろん基準は都度見直されている。
発売日未定のメタルギア ソリッド ライジングは、ずっぱずっぱ斬りまくるゲームシステムがキモだ。E3の発表では敵を任意の箇所で真っ二つに出来るとか。

トレイラー等で確認できる情報は少ないが、敵を斬って倒すことをしても、倒した敵(転がった死体)を斬ることはない と推察される。ならば、その身体欠損システム表現に日本版規制はかからない、と予想したりw


んー、ゲームだけで考えてもピンとこない……。映画も交えて次回へ!